「海外で働きたいけど、どうやって国を選んだらいいんだろう?」
「教師の需要があるのはアジアって聞いたけど、実際どうかな?」
日本語教師になるなら、一度は憧れるのが海外勤務ですよね。
学習者が多い国を選ぼう!と思う方が多いかもしれませんが、生徒が多いからといって求人が多いとも限らないんです。もしかすると、教員不足で国内で日本語教師を採用している場合もありますよ。
そこで今回は、海外の日本語学習者数と日本語教師の求人数の2つから日本語教師の需要について見ていきたいと思います!
日本語学習者の多い国
学習者数を調べよう!
まずは「何名の外国人が日本語を学習しているのか」を調べてみました。
調査に使用したのは『国際交流基金「2015年度日本語教育機関調査結果概要」(3.地域別の状況−学習者数順位)』です。
2015年と2012年のデータがあるので学習者数の推移も確認出来ますね。
わかること
では、実際の数字を見てみましょう。
2015年 | 2012年 | |||
1位 | 中国 | 95万3,283 | 中国 | 104万6,490 |
2位 | インドネシア | 74万5,125 | インドネシア | 87万2,406 |
3位 | 韓国 | 55万6,237 | 韓国 | 84万187 |
4位 | オーストラリア | 35万7,348 | オーストラリア | 29万6,672 |
5位 | 台湾 | 22万0045 | 台湾 | 23万2,697 |
6位 | タイ | 17万3,817 | アメリカ | 15万5,939 |
7位 | アメリカ | 17万0998 | タイ | 12万9,616 |
8位 | ベトナム | 6万4,863 | ベトナム | 4万6,762 |
9位 | フィリピン | 5万0038 | マレーシア | 3万3,077 |
10位 | マレーシア | 3万3,224 | フィリピン | 3万2,418 |
非常にたくさんの方が日本語を学んでいますね。
またベスト10に入っている国は2012年から変わっていないことがわかります。
順位自体もほとんど変わらない結果となっていました。
そして気になる需要のある国ですが、中国・インドネシアが断トツです。
地域別に見ても8割がアジア諸国であり、やはりアジア圏に需要があることがわかりますね。
求人数の多い国
求人を見てみよう!
続いては日本語教師の求人数です。
日本語教師の求人の探し方は様々ですが、今回は「日本語教師」「海外」「求人」と検索し、比較的上位に出てくる求人情報を利用しています。
以下の3点を満たす情報元より抜粋しました。
- ある地域限定ではない(全世界の求人が掲載されているもの)
- 現在、募集中である(2018年9月末現在)
- 国内・海外で求人が分けられている
使用した求人情報は3つで求人数は49です。
あまり情報量は多くないですが、ぜひ参考にしてみて下さい。
わかること
果たしてどの国の求人が多いのでしょうか?
- タイ・・・・・・9件
- ベトナム・・・・8件
- 香港・・・・・・5件
- 中国・・・・・・4件
- 韓国・・・・・・3件
以下、2件以下の国です。
ロンドン・バングラデシュ・台湾・ミャンマー・インドネシア・ラオス・フィリピン・マレーシア・オーストラリア・ポーランド・ハンガリー・ブルガリア
ヨーロッパでもインターンや短期派遣を行っている国もあることに驚きです。しかし、やはり強いのはアジア勢。
こちらも49件中40件がアジア諸国となり、全体の8割以上を占めていることがわかりました。
まとめ
学習者数と求人数を元に需要のある国をまとめました。
- タイ
- ベトナム
- 中国
やはり強かったアジア勢でも、この3国を日本語教師へオススメしたいと思います。学習者・求人数ともに多い国は安定して仕事が出来ますよね。
また将来性のある国としては韓国です。
現在は学習者数が少ないですが、求人が多いということで今後の需要が期待されます。
以上、日本語教師の需要についてでした。
「就職するならアジアが良い」と言っても国は多いですし、それぞれの国の特徴も違ってきます。このように色んな角度から就職先を検討してみるのも良いかもしれませんね。
世界のおすすめスポットシリーズでも日本語教師としての情報も発信していくので、皆さんも気軽に楽しく、情報収集してみて下さい。