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大卒は有利?現代の日本社会で「学士」を取るメリット

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大卒は有利?現代の日本社会で「学士」を取るメリット

高卒の友人に「私も大学出ておけば良かった!」と言われて感じたのが、
「本当に大卒って有利なの?」
「日本語教師の場合、何か影響ある?」
ということでした。

友人の就職先は高卒と大卒では給料が違うため、同じ仕事をしているのに給料が違うのが納得いかないそう。確かに、彼女の言い分も理解できます。

そこで、今回は日本社会で大学を卒業するメリットについてまとめています!

「大卒」の基礎知識

友人の話を聞いたとき、「え?短大だって”短期大学”だから”大卒”ではないの・・・?」と思っていた全くの無知な私。
そんな基礎中の基礎からチェックしてみましょう!

「学位」のキホン

まずは「学士」という言葉を押さえるところから。

  • 学士   :大学卒業で得られる学位
  • 修士・博士:大学院卒で得られる学位
  • 短期大学士:短大卒で得られる学位

他にも、専門学校を卒業すると「専門士」「高度専門士」といった称号が得られるそうです。
私たちのよく言う「大卒」は、学士の取得を指すことがほとんどですね。

いつか日本語教師にも「学士」が必要になるかも

これが私が今回、記事として取り上げた理由でもあります。

これまでは学歴に関係なく、①日本語教師養成講座420時間修了 ②日本語教育能力検定試験合格 ③大学日本語教育課程主・副専攻修了者いずれかで資格を取得していれば、日本語教師として認められていました。

しかし、日本語教師の新基準が令和元年8月1日に改正。新基準に合わせて「日本語教育機関の告示基準解釈指針」が示されていました。

学士の学位を有し,かつ,日本語教育に関する研修であって適当と認められるものを420単位時間以上受講し,これを修了した者」とは,次に掲げる要件の全てを満たす者をいう。1単位時間は45分を下回っていないこと。
文化庁HP より一部抜粋)

日本語教師としては、今後のために、学士を取得(大学卒業)しておくことが懸命かもしれませんね。
※2019-10-01 現在は、「日本語教育能力検定」合格でも、日本語教師として認められます。

「大卒」のメリットと注意すべきこと

大卒について理解が深まったところで、メリットと注意点を見てみましょう。
やはり、大卒のメリットは多いですが「ただ大学進学すれば良い」と考えて進路を決めてしまうと、後々後悔する可能性もありますよ。

1.就職率の差をチェック!

高卒と大卒の就職率の差を見てみましょう。

厚生労働省と文部科学省は17日、今春卒業した大学生の就職率(4月1日時点)が前年比0.4ポイント低下の97.6%だったと発表した。(中略)高校生の就職率(3月末時点)は0.1ポイント上昇の98.2%と、9年連続の改善で、「企業の高い採用意欲が継続している」(文科省)という。
時事ドットコムニュース より一部抜粋)

これだけを見れば「高卒の方が就職率高いのでは?」と思いますよね。
しかし、高卒の人は応募条件に「大卒以上」と書かれた求人には応募できません。

学歴が高卒でも就職は出来るけれど、選べる選択肢が少ない状況ともいえます。

しかし、裏を返せば高卒であっても応募要件によっては「高卒だから就職できない」とは言えないと考えられます。

2.生涯賃金をチェック!

学歴別の年収比較

学歴別に賃金をみると、男性では、大学・大学院卒が400.5千円(前年比0.7%増)、高専・短大卒が313.8千円(同0.9%増)、高校卒が291.6千円(同0.3%増)となっている。一方、女性では、大学・大学院卒が290.1千円(同0.5%減)、高専・短大卒が258.2千円(同1.3%増)、高校卒が212.9千円(同0.9%増)となっている。
厚生労働省 統計データより一部抜粋)

男性の大卒vs短大卒で比較すると、年収の差は80万円以上
これが生涯賃金となると、さらに差が開くでしょう。

生涯賃金

この差に、さらに退職金などを考えるとより差は広がっていきます。
出来ることなら学士を取っておくのが、日本社会で快適に暮らせる方法かもしれませんね。

3.注意点は「4年」をどう見るか

高卒や短大卒と比較し、大卒のデメリットは「4年」という期間です。

もちろん、義務教育を終えて自分なりに多くのことを学べる良い機会ではあります。しかし、ただ単位を取得するために行くのであれば4年は長すぎるといった見方もあるでしょう。

特に「結局、学校以外の時間は遊んで終わっちゃった」「就職したら、短大卒の同級生がちゃんとした社会人になっていて焦った」といった声もよく聞きます。

大卒のメリットを押さえつつ、自分が大学でやりたいことを明確にする。もし、社会に早く出たい気持ちが強ければ、無理して大学に行く必要もない。といったことを踏まえて、進路を決定するのが良いかもしれませんね。