日本語教師養成スクールの修了者の声を見ても、日本語教師になりたいと考えている方は年齢もバラバラ、様々なバックグラウンドを持っている方が多いように感じます。
学生時代から日本語教師を目指している方もいれば、一般企業に勤めていて転職先として日本語教師を選択する方も。
私の友人にも数年OL経験をした後、仕事をしながら養成講座に通い資格を取得した人がいます。
そこで今回は日本語教師への転職について考えてみます。
メリットやデメリット、転職前に考えておきたいことをまとめました。
目次
日本語教師へ転職するメリット・デメリットとは?
すでに転職を決めて「楽しみ!ワクワクする!」と思われる方もいれば、「未経験からの転職なんて大丈夫かな」と不安な方もいるでしょう。
日本語教師への転職はメリット・デメリットどちらもあります。
日本語教師へ転職するメリット
日本語教師への転職のメリットは、この3つです。
- 新しい世界で挑戦できる
- 「先生」以外の人間的な魅力が発揮できる
- 日本語教師は今も不足している
転職の一番のメリットは「新しい分野での挑戦」です。
皆さんもよく「海外行ったら世界が変わった」という話を耳にしませんか?
私は最初、人間そんなに変わるものかな?と疑心暗鬼でした。
しかし、間違いなく価値観は変化します。これは私の実体験です。
20代と30代で海外経験をし、まだまだ視野を広げていけるなと感じています。
また、生徒から見ても人生経験豊富な先生から話を聞けるのは嬉しいことですし、教師不足による求人数の多さも魅力的ですね。
日本語教師へ転職するデメリット
日本語教師への転職のデメリットは、どんなものがあるのでしょうか?
- まずは低収入からのスタート
- 一から学ばなくてはいけない
- 柔軟性が必須
新しい挑戦にはもちろん困難もあります。
長年、別の分野でキャリアを積んできた方であれば、仕事を覚えることも、キャリアもまた一からのスタートとなります。
また柔軟性は必須項目。
教師という立場も一般企業とは違った雰囲気があります。
同僚や生徒も自分より若い世代ということも少なくありません。
若者とのコミュニケーション能力も育てていく必要があります。
転職前に考えたい3つのこと
メリット・デメリットどちらも踏まえた上で、考えておきたいことを3つまとめました。
- 仕事にする理由が明確か
- 根気強く就職活動できるか
- すぐに独り立ちする覚悟があるか
仕事にする理由が明確か
まずは日本語教師という職業を仕事にするかボランティアにするかということです。
転職先で日本語教師を選ぶ人にありがちなのが、日本語教師は仕事にしないといけないという誤解。
日本語を教えるだけであれば、学校の先生のような免許や試験合格は必要ないボランティアもあります。また気軽に話せるオンライン講師などは、資格は日本人であることのみの場合も。
「どうして日本語教師で働きたいのか」を明確にしておけば、日本語教師への転職への熱意を面接官に示すこともできます。
根気強く就職活動できるか
また日本語教師不足といっても、未経験や年齢がネックになる場合も。
日本語教師をずっと目指している人の中には新卒採用・大学で主専攻、さらには検定試験合格など経験もスキルも豊富な方が大勢います。
その中で自分の経験をうまくアピールして、就職活動できるか考える必要がありそうですね。
ただ、どうして転職までして教師を目指すのかということがきちんと伝われば、新しい分野からの転職はネックではなく魅力になるばずです。
そのためには自分の根気強さや意欲をアピール出来る状態にしておくことが大切ですよね。
すぐに独り立ちする覚悟があるか
最後は「即戦力となれるか」ということです。
日本語教師の養成スクールを卒業し、面接も無事通ることができればすぐに教師デビューです。
教師の少ない学校や海外赴任になれば、先輩の先生がいない学校もしばしば。
上司がいるわけでも同僚だっていない可能性もあります。
知識と経験を活かし、自分なりに授業の工夫や生徒とのコミュニケーションを図っていくことが求められます。
まとめ
いかがでしたか?
日本語教師への転職はデメリットももちろんありますが非常に魅力的な分野とも言えます。困難や壁を乗り越えていくことで、いくつになっても挑戦し続けることができますよね。
また今後の展望として、定年されてから日本語教師を目指す方や50代の早期リタイア組が増えてくる可能性があります。
まだまだ50,60代も元気な世代。
人生100年時代とも言われる今、現場も積極的に採用していくでしょう。
そんな中、自分の転職活動に与える影響はどんなものか。
働く世代の高齢化も進んでくるとき、自分はどんな選択をしていくのか、今一度考えてみるのも良いかもしれませんね。