過去に私の2年間の海外生活体験をご紹介しましたが、今振り返ってみても本当に貴重な体験でした。
よく「自分探しの旅に出る」といった人もいますが、私はそんな気持ちは一切なく出国。けれど、自然と異文化に触れることで気付かされることがたくさんあったんですよね。
この記事では、そんな実体験を参考に海外で働いてみて得た成果やちょっとしたコミュニケーションのコツをご紹介したいと思います!
国外で日本語教師を目指す方や、外国人生徒に関わることに不安を抱えている方のお役に立てると嬉しいです。
目次
海外で働いてみてわかった3つのこと
私が海外で外国人の同僚や生徒と話すことで見えてきたものをご紹介します。
無意識に持っていた自分の価値観に気づく
海外に行く前、私は自分のことを「比較的、誰とでもうまくやれる性格」だと思っていました。
でも、海外に出てすぐに自分のコミュニケーション能力に自信がなくなり、最初は楽しかった外国人との交流が、次第に億劫になってきました。
「私はこうしたいのに」
「何でそんな態度なの?」
「常識がない人ばかり」
そんな数々の不満が溜まっていく日々。
しかし、そこで初めて私にも自分のこだわりがあったんだと感じることができたのです。
同じ価値観ではなくても仕事は回る
自分なりの価値観やこだわり、思い込みに気づけた私は「この国の人たちはどんな人だろう?」と気になってきました。
最初は不満だった価値観の違いが、次第に興味の対象へと変わったのです。
そこで気づいたのは、さらに同じ国でもみんな考え方が全く違うこと!
「日本人は時間やマナーにうるさい」と思われがちですが、異国にも同じような人もいました。
そして、皆それぞれの価値観を持ちながら仕事を進めています。
「皆、同じやり方にすべき」と思っていたけれど、無理に皆のやり方を統一しなくても目標や業務を共有するだけで人によって進む道は色々あって良いと学ばされました。
自分が日本人を見る目にも変化が
帰国してからは、日本人に対する考え方も変わりました。
異文化の環境で長く過ごしていると「日本人はこうだけど、外国人は違う」といった考え方をしてしまいがちです。でも、よく考えてみれば「日本人だからわかってくれるよね」は通用しません。
むしろ、そう思ってしまうことで「言わなくてもわかるよね」とコミュニケーションのミスが起きたり、日本人同士でもイライラしてしまっていたことが多かったのです。
外国人と私は違う。日本人と私も違う。
違うからこそ、色んな人と丁寧に関係性を築いていかなくてはと思えるようになりました。
外国人と仲良くするコツ
自分の意見・気持ちは声に出そう
例えば、話している相手と自分の意見が違うとき、適当に合わせたり相手に従ったりしていませんか?
もしかすると、その行為でお互い理解を深めるチャンスを逃しているのかもしれません。自分の意見を伝えることは失礼ではなく、むしろ相手にとっては新しい意見を知るきっかけになるのです。
まずは自分の意見を伝えることがスタート。そこで初めて一緒に何かをしていくことができるのではないかと考えています。
自分の持つ「正解」を押し付けない
しかし、自分の意見を伝える=自分の考えを押し付けるではありません。なぜなら、あなたの考えはあなただけの正解で、相手も自分なりの正解を持っているからです。
同僚であっても、生徒であっても何か1つのことを一緒に進めていく場面があるはず。それを「どうやって進めていきたいのか」「どんな気持ちで取り組んでいるのか」この2つだけを考えても、お互いに全く違うことがあります。
それを上手に話し合い、一緒にやっていくのがコミュニケーション。自分だけが満足するようなやり方をしようとすれば、相手が不満を持ったり楽しく感じられないこともあるでしょう。
一緒に楽しめるものを見つけよう
「価値観や意見が違う人とは仲良くなれない」ということはありません。
仕事や人生についての考え方が違ったとしても、好きなものや趣味など色んなジャンルで共通点や楽しめることはある。
私の場合は、ジョークを言い合ったり一緒にごはんを食べる。ファッションが好きだったので、裁縫が得意な外国人に民族衣装を作ってもらうなど様々な交流をしました。また、はじめは自分が好きではなかったものが一緒にいることでだんだんと好きになってくることもあります。
そう考えてみると、小さい頃からの友人と同じような感覚かもしれません。一緒にいるうちに好きなことで遊ぶようになり、互いの好きなことにも興味を持ち始める。
「外国人だから」「もう大人だから」といった思い込みを捨て、子どもに戻った気持ちで楽しいことを探してみると、仲良くなれるコツは周りにたくさんありますよ。