日本語教師になる方法の1つは、日本語教師養成講座の受講。
その中でも、学校で授業を受けるために通学する方法と通信講座の2つの方法があります。
最近では、外国人労働者受け入れに向けて次々と新しいスクールが出来ていますね。
今回は、2019年に文化庁受理済の通信講座を始めた2社を比較したいと思います。
通信講座での資格取得について
日本語教師になるには、養成講座の受講または日本語教育能力検定試験の合格、大学での専攻など主に3つの方法があります。
その中から通信講座を選び、資格を取得するメリットやデメリットをまとめました。
通信講座のメリット
他の資格取得方法に比べて、通信講座での資格取得にはこんなメリットがあります。
- 自分の好きな時間に学習可能
- 場所を選ばず学ぶことができる
- 自分のペースで進められる
通学と比べても、自分で自由にスケジュールを組む事ができるのが通信講座の大きなメリットです。
特に、社会人で平日は仕事がある方や、小さいお子さんがいる場合など毎日決まった時間に授業に参加することが難しい場合には、学習しやすい方法ですよね。
通信講座のデメリット
自由に学習できる通信講座ですが、もちろんデメリットもあります。
どちらも踏まえて、自分にあった資格取得方法を見つけましょう。
- 文化庁届出受理講座が少ない
- テストや実習での通学が必要な学校もある
- 自分でスケジュールを立てるのが大変な人も
「文化庁届出受理講座」とは、国内の法務省が認可している日本語学校で働く資格となる講座であるという意味です。
通信講座は様々なスクールで行われているのですが、この文化庁に受理されている通信講座を行っているスクールが少ないんですよね。
2019年4月現在で、文化庁届出を受理されている通信講座は4校のみ。
特に、東京中央日本語学院と資格の大原の2校は、これまでも文化庁届出受理講座として通信講座を実施してきました。
そこで今回は、新しく文化庁受理講座となったアルファ国際学院とアークアカデミーの通信講座について詳しくみていきたいと思います。
アルファ国際学院・アークアカデミー
文化庁届出受理講座を実施している、「アルファ国際学院」と「アークアカデミー」2つのスクールの通信講座を比較してみましょう。
費用や配信期間など、異なる部分も多いので事前に詳しくチェックしておくと良いと思います。
コース内容・費用
アルファ国際学院
- 420時間理論通信講座:594,000円(税込、入学金・教材費込)
- 延長手数料20,000円(税別)で1年間有効期限を延長可能
アークアカデミー
- ①420時間通信コース受講料:484,000円(税込、教材費込)
- ②日本語教師WEB講座受講料:151,200円 ※受理講座ではない
- 入学金は無料
費用の比較では、アルファ国際学院の方が高額になっています。
また、アークアカデミーのWEB講座は2種類あるので注意が必要です。②のWEB講座は文化庁届出受理講座ではないので気をつけましょう。
配信期間・内容
アルファ国際学院
- 【配信期間】1年(延長手数料20,000円(税別)で1年間延長可)
- 【講座の内容】理論・実践・実習のうち、「理論」256単位分
- 【開始のタイミング】即開始可能
アークアカデミー
- 【配信期間】2年間
- 【講座の内容】WEB講座業界最多300単位
- 【開始のタイミング】申込み後すぐに視聴可能
通学とは違い、申込み後すぐに利用できるのが通信講座の魅力でもあります。
どちらのスクールも即日WEB授業の受講が可能ですが、差があるポイントは単位数と配信期間です。
アルファ国際学院の1年で256単位に対し、アークアカデミーは2年で300単位を受講可能。価格が安い上に配信期間が長いとなると、アークアカデミーの方が評価が高いですよね。
来校の必要性(テスト・実技など)
アルファ国際学院
- 【テスト】事前に登校予約を行い、登録教室にて実施。
- 【実技】実践科目及び教育実習(合計200単位)を通学で受講
- 【校舎】東京・大阪・横浜・名古屋・福岡
アークアカデミー
- 【テスト】単位認定試験は要通学。3ヵ月に1回、日曜日に実施予定
- 【実技】120時間以上の実習スクーリングが必要
- 【校舎】新宿研修室
どちらのスクールもテストや実習での来校が必要であるため、校舎のアクセスや校舎数が気になるところです。
結論から言えば、アルファ国際学院の方が校舎数が多いようです。
2019年4月に大阪・名古屋・福岡校がオープンし、各都市で通信講座を受けることができるようになったアルファ国際学院。
一方、アークアカデミーは現在、新宿のみでの開催となっています。
10月にはARC京都日本語学校での開催を予定しているそうですが、それでも2校のうちどちらかに通うことが出来なければいけません。
まとめ
今回は、2019年に新しく文化庁届出受理講座を始めた「アルファ国際学院」と「アークアカデミー」を比較してみました。
通学・通信講座いずれの場合も、やはり文化庁届出受理講座を選択しておくことは大切です。
将来、就職先を選ぶ際にも選択の幅が広がりますよね。
皆さんのスクール選びの参考になれば嬉しいです。