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日本語教師の主役は”主婦”と “定年組”。あなた方がいなければやっていけない

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日本語教師の主役は”主婦”と “定年組”。あなた方がいなければやっていけない

日本語教師になるため、養成講座に通っていた友人が「子どもがいる主婦の方や、定年された方も一緒に学んでいるよ!」と話しており、日本語教師に年齢は関係ないのだなと感じていました。

でも、もし自分に子どもがいたり、定年を迎えていたら「自分にもできるのかな?」と疑問を持つはず。

そこで今回は、主婦や定年組が日本語教師になるメリットと採用する側のメリットについてまとめました!
主婦や定年組こそ、日本語教育にとって期待の人材かもしれません。

主婦・定年組が日本語教師になるメリットは?

子どもが少し大きくなって、「そろそろ社会復帰しようかな?」と考えている方や、以前勤めていた会社には戻れないけれど、また何か社会の役に立つ仕事がしたいと思う主婦の皆さん。
日本語教師を選ぶメリットはたくさんありますよ!

主婦が日本語教師になるメリット

日本語教師を目指すメリットは、以下の3つです。

  • 他のパートより高時給
  • 時短勤務ができる
  • 一度休職しても復帰しやすい

主婦が日本語教師になるメリットは「効率的な働き方と復帰のしやすさ」です。

スーパーやコンビニエンスストアなどのパート、元々働いていた会社でのパート事務を選ぶよりも高時給と予想されるのが日本語教師。もちろん、授業準備や教材作成などはありますが、時給は2,000円前後と破格です。

そのため、短い勤務時間である程度の金額が稼げるので、久しぶりの社会復帰でも安心して働き始めることが可能でしょう。

また、「二人目の子どもができた」「夫の都合で引っ越さなくてはいけない」など、休暇・転勤が必要になったときでも日本語教師は安心です。今は日本語教師の人材不足もあり、需要は十分。どこに行っても職に困る心配はそれほどないでしょう。

定年組が日本語教師になるメリット

定年後、日本語教師になるのはどんなメリットがあるのでしょうか。

  • 資格取得が比較的簡単
  • 未経験でもチャレンジできる
  • 若い人たちとの交流ができる

定年組に一番のメリットは「資格取得の簡単さと若い人たちとのチャレンジ」でしょう。

60代前後の年齢になり、一から新しい資格を取るのは大変です。試験勉強や実技など、できればスムーズに資格を取って新しいステージで働きたいですよね。

そう考えたとき、420時間の養成講座を受講するだけで教師になる資格が取れる日本語教師は時間さえあれば取得可能な資格です。
もちろん、日本語を教える際に必要な内容を覚えたり、教壇に立って模擬授業を行うことはあります。しかし「教え方が下手だから資格は取れない」ということはありません。

また、大学卒業後すぐに養成講座を受講している方や、30代前後の主婦の方とも一緒に学ぶことが出来ます。若い人たちと一緒に勉強することで気分も若々しくなり、セカンドキャリアを思いきり楽しめるでしょう。

主婦・定年組を採用する側のメリットは?

働く主婦や定年組にとっては、メリットも多い日本語教師。でも、受け入れる側の学校や企業は「主婦や定年組を採用してメリットはあるの?」と不思議になる人もいるかもしれません。

そこで、採用する側のメリットについても知っておきましょう。主婦や定年組だからこそ、就職活動でアピールできることがたくさんありますよ!

社会人経験が豊富

20代前半の新人教師と比べ、社会人経験の豊富さが高評価につながるでしょう。

教師という職業は、生徒から見れば人として見本となる人物。特に、生徒が低年齢であればあるほど、その在り方自体がお手本となることが多いでしょう。

これまで培った経験は、人柄としても生徒に伝わります。また、今までの経験を活かして色んな会話例や教材を作ることができるのも魅力ですよね。

採用する側も、基本的なマナーや人間性の指導をする手間が省け、安心して即戦力として採用できると考えるでしょう。

子どもの気持ちを理解している

また、子どもへの理解もアピールポイントの一つです。

子育てを経験している主婦の方や、これまで部下を育成し続けてきた定年組は若い人の気持ちや行動を客観的に理解できるはず。

「できない生徒」の気持ちに寄り添って、授業や指導法を考えることが得意でしょう。

むやみに叱りつけたり、できる生徒だけを褒めるといったことはせず、常に生徒全体を見ながら的確な指導をしてくれると期待されるかもしれません。

人としての成長にも目を向けられる

最後は人間性を育てる視点です。

自分の人生経験や子育て経験などを通して、「日本語ができるようになれば良い」で終わらない指導ができるのが主婦や定年組の方々ではないでしょうか。

特に日本は礼儀を重んじる文化。おもてなしの心を大切にし、人に失礼のない行動をすることも求められます。

そんな日本語以外の日本文化を正しく伝えられる人材は、受け入れ側にとってもありがたいもの。

これまで趣味や習い事で日本文化に親しみがある方は、さらなるアピール材料になるかもしれませんね。