2020年は、おそらく誰もがコロナウイルスの感染拡大に悩まされた1年でしたね。
「外出ができない」
「人との距離を保たなくては」
普段の日常でも、いつもとは違った注意が必要になってきました。
日本語教育を学ぶ皆さんや、これからスクールに通おうと思っていた方たちにとっては
「通学は辞めて、通信で学ぶべき?」
「でもオンラインだけだと実習が不安…」
そんな気持ちを持たれた方も多いかもしれません。
そこで、色んなスクールを調べていると「ハイブリッド授業」なるものが登場してきているそうです。
ハイブリッド授業とは、一体どんなものなのかまとめてみました!
ハイブリッド授業とは?
ハイブリッドとは、異なるものを組み合わせるという意味です。
つまり「ハイブリッド授業」とは、通学と通信を組み合わせた授業のことを指しています。
※「ハイブリッド型」や「ハイブリッド形式」とも言われています。
ただ一口にハイブリッドといっても、その内容は様々です。
通学とeラーニング(録画動画)であったり、サテライト授業(本来の校舎とは別の場所で行われる授業)とeラーニング(録画動画)であったり。
今回は、その中でも東京中央日本語学院(TCJ)のハイブリッド授業についてまとめてみました!
TCJハイブリッド授業の概要
日本語教師になるためのスクールは全国に多くありますが、通学のみだったスクールが通信講座を始めたり、一部の講座だけオンライン対応にするなどスクールごとに様々な新プランやコロナ対策を行っています。
その中の一つである「TCJのハイブリッド授業」の特徴は、以下の3つです。
- 授業毎に登校 or オンライン参加の選択が可能
- オンラインシステムはZoomを利用
- 模擬授業の担当日は登校が必須
これからスクールを選ぼうと考えている方は、「ハイブリッド授業」「オンライン授業」「Web授業」など色々な講座名がありますので、以下のポイントを意識してスクールを選ばれるのが良いかと思います。
- 文化庁届出受理講座であること(修了後、日本語教師資格を取得できるか)
- 情勢の変化に対応できるシステムであること
- 身につけたいスキルを身につけられること
特に、今の時期にスクールを選ぶ場合は、この3つのポイントについてはチェックしておきましょう。「Webで全て完結、便利」と思っていても、実践的なスキルが身につかない授業では意味がありませんし、「通学しかプランがない」といったスクールでは、今後の情勢によっては通えなくなってしまう危険性もあります。
TCJのハイブリッド授業のメリット
今回取り上げたTCJのハイブリッド授業のメリットは、以下の3つです。
- 誰でも使いやすいシステムで受講できる
- 登校を希望する場合は、通学も可能
- 模擬授業で教壇に立つことができる
誰でも使いやすいシステムで受講できる
在宅ワークが始まり、世間では様々なオンラインシステムが利用されています。また、会社やスクールによっては社内独自のシステムを利用していることもあるでしょう。
TCJのオンライン授業で採用されている「zoom」は、世界でもトップシェアを誇り、Web会議システム利用者の約1/3程度はzoom利用者とも言われています。
そのため、「特殊な設定が必要で使いづらい」といった不便さや、「突然システムが使えなくなるかも」といった不安が少ないのがメリットと言えるでしょう。
登校を希望する場合は、通学も可能
「登校したいときには登校できる」のもTCJのハイブリッド授業の良さですね。
全てオンラインに切り替えなくてはいけないスクールだと、毎日自宅で授業を受けることしかできません。
また、今後コロナ拡大が落ち着き、通学したいと思ったときに「オンライン授業で申し込んでいるから、登校はできない」となると、登校できる学習者に比べて損をした気持ちになる人もいるかもしれないですね。
反対に「コロナ禍だけど絶対に通学したい」と、オンライン対応なしのスクールを選んでしまった場合、2020年の春のようにコロナ拡大が再発し、自粛期間に入ったときに学べなくなってしまう可能性もあります。
その点、ハイブリッド授業で「通学・オンラインどちらでも選べる場所」で学ぶのは賢い選択かもしれませんね。
模擬授業で教壇に立つことができる
とはいえ、やっぱり授業は実際に教壇に立って模擬授業をしたいもの。もちろん、今後日本語教師の働き方もオンラインレッスンが拡大していくことも予想されますが、その基盤となる対面での模擬授業がカリキュラムからなくなることはほぼないでしょう。
私自身も、過去に学習塾と個別指導塾で教えていた経験があるのですが、教壇に立つのと隣で座って教えるのとでは、教え方や意識するポイントが違ってきます。オンラインで教える上でも、対面での基礎授業スキルが必要になると、私は強く感じます。
TCJのハイブリッド授業では、必ず教壇に立って模擬授業が行えるので、対面形式での実習でより実践的なスキルを身に付けることが可能となるでしょう。