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日本語学校で事務スタッフになる?気になる仕事内容を調べてみた

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日本語学校で事務スタッフになる?気になる仕事内容を調べてみた

日本語教師の資格取得を目指しながら、日本語学校の事務として働くといった選択肢もあります。

「日本語学校の事務ってどんな仕事があるの?」
「応募に必要な資格は?」
「事務として働くメリットって?」

そんな気になる疑問を調べてみました!

事務スタッフの仕事内容

まずは気になる仕事内容です。

一般企業の事務職や学校事務と似たような内容もありますが、日本語学校ならではの仕事もあります。
働くために必要な資格もチェックしておくと良いかもしれませんね。

今回は、代表的な仕事を3つご紹介します。

1.外国人学生の対応

「学校事務」「事務職職員」と言っても、仕事は事務だけではありません。
日本語学校の仕事の多くは、外国人の学生の対応になります。

学校に通う生徒の応対や相談、留学希望者の問い合わせ対応などもありますね。

そこで必要になってくるのが「語学力」。
学校にもよりますが、母国語で話す生徒の言葉を理解するには最低限、日常会話レベルが必要となりそうです。

また、英語よりも中国語や韓国語、ベトナム語といった言語が必要な学校も多いです。

求人情報の例
  • ビジネスレベル(英語、ベトナム語、中国語、韓国語いずれか)
  • 留学経験者歓迎 

特に、電話での新規問い合わせ者は日本語がわからないことがほとんど。
自分の得意な言語を使用する日本語学校を探すのが良さそうですね。

2.学校に関わる事務全般

事務としての仕事は、以下の通りです。

  • 関係機関への提出書類作成(翻訳・通訳)
  • 入国管理局への手続き
  • 学生の在籍管理

他にも様々ありますが、学校によって求められるスキルや業務範囲は変わってくるでしょう。
小さな学校であれば経理なども全て事務スタッフに任せるという学校もあります。

一方、規模が大きな学校であれば生徒管理を中心とした内容になる可能性も。
応募書類や面接時に、詳しく聞いてみることをオススメします。

事務をこなすために必要なスキルは、PCスキルですね。
Word、Excelはもちろんのこと、後述する広報の仕事では入学説明会等でPowerPointのスキルを求められる場合があります。

3.SNSなどの広報活動

仕事内容で最も意外だったのが、「広報」の仕事でした。

今では、SNSを駆使して営業をするのが当たり前の時代。
WEBサイトの運用やSNSでのPR活動が仕事に含まれる場合もあります。

もちろん電話・メールでの営業活動もあるので、これまでの経験が活かせる方もいるかもしれません。

あると嬉しいスキル・経験には、「コミュニケーション能力に自信がある方」「カウンセリングの実務経験がある方」などが記載されていることがあります。

日本語学校の事務といっても、幅広い業務がありそうですね。

事務スタッフとして働くメリット

生徒が日本語を学びやすい環境を整える事務スタッフとしてのお仕事。

業務内容を見ても、「これって今後の日本語教師の仕事にも役立つのでは?」と感じました。
日本語教師になる前の仕事も、今後の役に立てられるなら、一石二鳥ですね。

日本語学校の事務には、メリットが多くありましたよ。

1.日本語教師の働き方を知る

まずは、実際に日本語教師がどのように働いているかを間近で見られるということ。

就職してしまってから「思っていた仕事と違った」「学校の雰囲気が合わない」となると残念ですが、事務として日本語教師の先輩方の働く様子を見る機会があるのは嬉しいですよね。

常勤・非常勤など様々な勤務形態で働く教師がいるでしょうし、教師たちと話す機会があれば仕事についても詳しく教えてもらえるかもしれません。

2.学生との交流に慣れる

多くの学生と関わることができるのも事務の大きなメリットです。
日本語教師としての授業が始まってしまうと、外国語より日本語を使うことの方が多いはず。

もし、今後海外での勤務を視野に入れているのなら生徒の母国語を使って仕事ができるのも大きな魅力ですよね。

また、事務スタッフが生徒の進路相談を受けることもあります。

「生徒たちはどんなことで悩んでいるのか」「日本語に対する意識」など、教師になる前に色んな生徒の声を聞けるのは、日本語学校の事務の特権かもしれませんね。

3.働きながら資格が取れる学校も

日本語教師養成スクール併設の日本語学校には、事務として働きながら教師資格取得を目指せる学校もあります。

例えば、夕方までの勤務を終え、夜間の養成講座を受講しているといった事務の方もいるそう。

スクールに通うための交通費や時間的な負担からも開放され、資格取得を目指しやすい環境が作れる可能性もありますね。

まとめ

いかがでしたか?
今回は日本語学校で働く事務の仕事内容と働くメリットについてご紹介しました。

仕事内容は違えど、事務も教師も働く場は同じ。

「いち早く日本語学校の現場を経験したい!」
「日本語に関わる仕事をしながら資格取得を目指したい!」

そう感じられている方には、おすすめの仕事ではないでしょうか。