「私、日本語教師を目指しているんです!」
誰かにそう話せば、次に来る言葉は「それだけで生活していけるの?」
私も確かに初めはそう思っていました。
せっかく日本語教師になっても、それだけで暮らしていけるんだろうか。
でも周りには国内外問わず、日本語教師として働いている人がいるし・・・
そんなよくある不安を解決していきたいと思います。
国内の日本語教師は稼げない?
まずは気になる国内での就職・給与事情です。
質問者
日本語教師
質問者
給与が上がっている!?
特に低賃金と言われるのが非常勤の日本語教師。
コマ給も低く、生徒数の増減によって毎年コマ数が変動する可能性もある。
そして授業準備を含めると割に合わないと感じる方もいるでしょう。
今は年々その状況が変わってきているようなんです。
変化の一つはコマ給の値上がり。
5年ほど前と比べると200円程度アップしており、現在は約1,800~2,000円です。
もう一つは、事務給やテスト採点に時給をつける学校が増えてきたこと。
先生たちの事前準備や残業も、ボランティアではなくなっているようですよ。
常勤を目指そう!
それでもやっぱり不安定な非常勤講師。
さらなる給与アップを目指すなら、まずは常勤になることです。
常勤であれば月収20万円前後のため、一般事務職などと比較しても悪くない数字ですよね。
また正社員と同じ待遇であれば、賞与がある場合もあります。
そして昔は「常勤になるのが難しい」と言われていました。
しかし今では数年で常勤になる先生や、未経験でも常勤採用となる人もいます。
理由は日本語教師不足でした。
日本語を学びたい生徒は増えているのに、日本語教師になりたい人は少ないようです。
そのため就職先も増加し、就職率も上がっているようですね。
大学で働く!
「でもやっぱり非常勤で色んな学校で働き、多くの生徒と関わりたい!」
そんな方は「大学の非常勤講師」を目指すという手もあります。
大学で働くとなると、普段より仕事は大変なのに給与はコマ給だと収入が心配ですよね。
でも大学講師になれば、コマ給も大幅にアップするんです。
学校により多少は異なりますが、コマ給は通常の約5倍で1万円程度となります。
海外の日本語教師は低賃金?
続いては海外での就職・給与事情です。
日本語教師はどのように高収入を得るのでしょうか?
質問者
日本語教師
質問者
アジア圏は低所得者が多い
特に日本国内に比べて、アジア圏は所得の低さがあります。
そのため日本と同じく授業だけの収入となると、確実に給与は低いと言えるでしょう。
なぜなら生活水準が違いますし、生徒は自分の国での収入が少ないので
高収入を得るために日本語を学んでいるからです。
ただ、収入が低いと言っても現地の平均収入以上はあり、日本人が優遇される場合も。
採用条件や待遇は国によって大きく異なるため、事前の確認が必要です。
その分、生活費が格安
海外暮らしを経験してみるとわかりますが、物価が安く生活費がかからないので
そもそも収入がそこまで必要ない。というのが正直なところだったりもします。
例えば収入が10万円と日本の半分になっても、
生活費が5万円なら5万円を貯蓄に回せますよね?
日本で月20万円の収入で15万円で生活し
5万円貯金するのとどちらが大変でしょうか?
これは人によると思いますので、自分にどちらか合っているか考えてみて下さい。
企業に就職するという手も
「海外で働いて、日本人平均収入程度を得る方法はないの?」
そんな方は日本企業への就職があります。
海外で働く=海外の学校に就職 ではありません。
日本の企業に就職し、海外出張をする。
そこで数ヶ月日本語を教えて帰ってきている、といった方もいます。
ただ企業に就職となると、仕事は日本語を教えるだけではないでしょう。
あなたの日本語教師になる目的が
「自分が教える時間を増やしたいのか」
「海外の人々の支援の一つと捉えているか」
その答えが後者であれば、日本企業への就職も一つの手です。
まとめ
いかがでしたか?
やはり日本の一般企業と比較すると、収入が高いとは言えない日本語教師。
しかし、時間はかかるものの高収入を得る方法はたくさんあります。
近年ではオンライン学習も外国人学習者には人気があり、働き方も多様です。
自分がどんな生徒に教えていきたいか。
目標の収入を得るために何が出来るか。
私自身ももう一度、改めて考えてみたいと思いました。