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【2019年最新版】合格は必須?検定試験合格のメリットと注意点まとめ

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【2019年最新版】合格は必須?検定試験合格のメリットと注意点まとめ

日本語教師になるためには、420時間コースの修了・大学での日本語専攻・検定試験合格など様々な道があります。

その一つである「日本語教育能力検定試験の合格」のメリットについて、まとめてみました。

合格率はそこまで高くありませんが、受験料も約10,000円とリーズナブルに資格が取得できる試験合格という選択肢。

試験合格を目指す前に押さえておきたいポイントなども解説しています。

試験合格のメリットとは?

試験に合格するとどんな良いことがあるのでしょうか。
就職前と就職後に分け、それぞれのメリットを3つ紹介します。

就職活動における試験合格のメリット

  • 履歴書で他の応募者より優位に!
  • 【学士あり】最も安価に資格取得できる
  • 【学士なし】試験合格が必須条件

履歴書で他より優位に

日本語教師の資格の中でも、理論から実践まで学べることで人気のある420時間コースの修了。社会人になってから日本語教師を目指す方は、ほとんどの場合にこのコースを修了しています。

しかし、コース修了+検定試験合格となれば、周りの採用希望者より採用時に有利になりますよね。試験合格は簡単なことではありませんが、受けてみる価値はありそうです。

【学士あり】最も安価に資格取得できる

学士を有している場合は、試験合格を目指すのが一番安く日本語教師の資格を取ることができる方法です。

  • 420時間コース修了:50~60万円前後
  • 大学での日本語専攻:400万前後
  • 試験合格:数万円~

受験料+最低限の教材費を入れても、数万円で資格が取得できるのは検定試験ならではのメリットと言えますね。

【学士なし】試験合格が必須条件

学士(大学卒業)がない場合は、420時間コースの受講のみでは日本語教師の資格として認められていません
そのため、日本語教育能力検定試験合格が必須となります。

法務省告示校以外の日本語教育を行う機関で働く場合には、必須ではない可能性もありますが、ほとんどの学校・機関では必要な条件となってきます。

その他の試験合格のメリット

就職活動中だけでなく、試験に合格し実際に働き始めてから得られるメリットも多くあります。

  • 自分の知識に自信が持てる
  • 資格手当がつく可能性(就職先による)
  • 転職・キャリアアップの選択肢が増える

自分の知識に自信が持てる

420時間コースの修了は最終的にテストがありますが、養成スクールによっては「参加していれば全員が資格を取得できる」といったケースもあります。
そのため、生徒によって日本語知識のレベル差がある場合も。

一方、検定試験は専門的知識を問われ、かつ合否があります。
試験に合格すれば知識豊富な日本語教師として認められたことになり、自分に自信がつきます。

手当がつく可能性(就職先による)

試験合格により、就職先によっては資格手当がつく可能性もあります

手当がつくことで月々の給与が上乗せされるので、「儲からない」と言われている日本語教師にとっては、ありがたいことですよね。

金額は月数千円~など、採用時の待遇等に記載がありますよ。

転職・キャリアアップの選択肢が増える

「就職してみたけど自分には合わない学校だった」「次は大規模校で働いてみたい!」
日本語教師を続けていくと、転職やキャリアアップの機会が訪れます。

そんなとき、試験に合格していれば就職先の選択肢が広く、様々な道を選ぶことが出来ます

試験合格を目指す前のチェックポイント

リーズナブルに資格が取得できて、将来の資格手当も魅力的。
そう感じて試験合格を検討されている方は、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

試験に挑戦してから、「もっと先のことを考えておけば良かった・・・」と後悔しないよう、事前にチェックしておくことをオススメします!

試験勉強前に押さえておきたいこと

  • 指導経験はどこで積むのか
  • 試験合格+αを視野に入れる
  • 合格目的ではなく、教師になるための学習

指導経験はどこで積むのか

日本語教育能力検定試験には「実技」の項目がありません
そのため、試験勉強内で実際に授業経験を積むことは出来ませんし、教授力を面接官にジャッジしてもらうことも不可能です。

そのため、教育大学卒や昔アルバイトで塾講師をしていたなど指導経験がある方以外は、どこかで生徒を指導する経験を積む必要があります。

試験合格+αを視野に入れる

上記の指導経験を積むため、という理由もありますが試験合格以外の資格取得も検討しておきましょう。

例えば、試験勉強と同時に養成講座に通い実技のコースのみ受講する、海外ボランティアに参加するなど様々な方法がありますよ。

日本語教師資格取得にかけられる費用と時間を考え、自分にあったベストな方法を見つけたいですね。

合格目的ではなく、教師になるための学習を

最後は、「試験合格がゴールではない」と意識して試験勉強に臨むことが大切です。

特に試験合格一本で資格取得をする場合、この受験勉強期間だけが生徒を指導する前にできる唯一のスキルアップ期間です。
「試験に出やすいから」「覚えてしまえば後は忘れてOK」ではなく、「受験勉強で学んだ知識をどう現場で活かすか」を考えながら勉強できると良いですね。