以前、この記事(https://jptwork.biz/work-abroad/)で、海外で働くメリット・デメリットを紹介させてもらいました。
現在、海外で働くことを検討されている皆さん。いざ、海外を目指す!と決めても「将来的には海外で働いてみたいけど、何も知らないまま行くのは少し不安」という方はいませんか?
そこで「海外ボランティア」という選択肢を考えてみました。
すぐに日本語教師として海外赴任するのではなく、まずは海外で生活しながら活動してみる。それが出来るのが「ボランティア」のメリットではないかと思います。
今ではボランティア団体も多く、活動期間も1週間など短いものから数年と長期まで様々。そんな中でも実績のある「JICAボランティア」を紹介します。
記事を書きながら、私の友人には卒業と同時にこのJICAボランティアに参加した人が多かったのを思い出しました。ボランティアに参加後、現在は日本の民間企業で働いている人、世界を飛び回って働いている人、世界一周に行ってしまった人!など色んな方がいます。
この記事も日本語教師を目指す皆さんの参考になれば嬉しいです。
JICAボランティアって?
活動先と職種
JICAボランティアでは、これまで世界90カ国に約3万2000人もの人を「青年海外協力隊」というボランティアとして海外に派遣しています。
青年海外協力隊は年2回の募集があり、応募者は応募のときに「国」と「職種」を選択します。その職種は何と、約120種類。保健・医療といった専門分野から、人的支援のような「人を育てる」分野まで幅広い職種があります。ちなみに「日本語教師」はこの人的支援分野のひとつになります。
「自分には専門能力がない」といった人でも参加できる可能性はあります。大学の専攻・仕事の分野だけではなく、自分の趣味で参加されている方もいるのです。もしかすると自分の好きなことで現地の人の役に立てることがあるかもしれません。
活動期間と訓練
青年海外協力隊の任期は原則2年間です。ただし、現職参加制度(現在の勤務先に席を残したまま参加する制度)で参加される教員の方などは2年未満の方もいます。
そして、実際に現地に行く前に受けられる「語学訓練」がとても魅力的だと私は思いました。この訓練では、約70日間「訓練所」と呼ばれる施設で、ボランティア全員がともに暮らしながら言語を学ぶことが出来るんです。
英語を話せない方や語学面で不安がある方も、ここでしっかり学んでから出発できるのは良いですね。ちなみに、応募時に英語レベルの提出があるので、語学の最低ラインのチェックはお忘れなく!
日本語教師ボランティアとは?
どんな人が参加するの?
ここまで「青年海外協力隊」についてばかり書いてしまいましたが、肝心な「日本語教師」についてです。
実は職種のひとつに「日本語教育」という分野があり、そこで活躍されている日本語教師の方も多いんです。私が知っている方でも、実際に日本で10年以上非常勤講師として日本語教師をされていて、このボランティア事業で海外に渡った方がいます。
また、大学で日本語教師の資格を取得後、就職先を日本か海外で悩みボランティアに参加した大学生の方もいます。実務経験のあるベテランの教師から、教えるのは初めてという方まで幅広い方が参加されているようです。
国や仕事内容は?
「日本語教員」は派遣国も多く、インドネシア・ベトナム・モンゴル・ブラジル・ウズベキスタン・中国・インドなどたくさんの国があります。
また、仕事内容も国や派遣団体によって様々です。日本語を教科として教える学校に派遣され、教員として働く方もいれば文化センターで地域住民や子どもたちに日本文化を紹介することもあるそうです。また、職業訓練校で今後、日本で働く人たちに実践的な日本語を教えるという仕事もあります。
たくさんの国から選べるのも魅力的ですが、「使用言語」についてはチェックしておきたいところです。訓練では派遣先の使用言語を学ぶことになるので、既に「今後は英語圏で働きたい」と考えている方は、公用語が英語の国を選択することをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?海外に興味があるけれど、まずは行ってみたいという方にオススメのJICAボランティアの紹介でした。
また今はまだ資格や講座を終了していない方でも、様々な職種があるので参加を検討することが出来ます。というのも、友達の話ですが、彼女は日本語教師とは全く関係ない職種で派遣されました。しかし、現地に着くとそこはかなりの親日国。「日本人なら日本語教えてくれるよねー!」と地域の方々が集まり、週に何度か日本語を教えていたそう。
また2年は長いと思う方は「短期ボランティア」という数ヶ月~1年未満というものもあるので、一度検討してみてはいかがでしょうか?