日本語教師に必要なスキルシリーズ、今回は「忍耐力」です。
「我慢する力」と置き換えることもできますが、あなたは我慢強い方ですか?
私は生徒がかわいい反面、イライラしてしまうことも多かったです。
「どうしてそんなに不真面目なの!?」
「何度言ったらわかるんだろう・・・」
このような気持ちで教師をしていても楽しくないと思っていても、ついイライラしてしまいがちでした。
そこで自分の経験談も踏まえ、忍耐力を鍛えておくポイントをご紹介します!
「忍耐力」とは?
定義
忍耐力とは、「つらさ・苦しさ・怒りを、じっと我慢する力」を指します。
日本語教師は、生徒とのコミュニケーションの中で、この先さまざまな感情が芽生えてくるはずです。
自分が思うように授業を進められないつらさや苦しさ、生徒に対して怒りの感情を持ってしまうことも。
「そんな教師にはなりたくない!」と思ってはいても、人間だれでも感情的になってしまいますよね。
「忍耐力」の具体例
では、忍耐力がある教師とない教師の具体例を見てみましょう。
休み時間が終わり、日本語の授業が始まるときの教師と生徒のやり取りです。
【忍耐力なし】の場合
まずは、教師に忍耐力がない場合です。
生徒たち
教師A
生徒が騒いでいることに苛立ちが押さえられず、自分の思う通りに生徒を誘導するような言動になってしまっていますね。
忍耐力のない人は、「自分だけが正しい」「他人のせいにする」といった傾向があります。
自分の意見しか見えなくなってしまうと、柔軟な対応が出来ずに生徒とも良い関係を築くのが難しくなってしまうかもしれません。
【忍耐力あり】の場合
では、教師に忍耐力がある場合はどうでしょうか。
生徒たち
教師B
忍耐力がある教師の場合、生徒たちの気持ちも理解しながら、「授業を始める」という目標を忘れずに対応できていますね。
忍耐力が身につくと、心に余裕が生まれます。すると、生徒の気持ちを考えたり、目標に対する色んなアプローチを考えたりすることができますよ。
日本語教師における「忍耐力」
日本語教師の「忍耐力」が必要な場面
では、日本語教師はどのような場面で忍耐力が必要になるでしょうか。
- 【対自分】理想と現実とのギャップ
- 【対生徒】想定外の行動
- 【対同僚】価値観の違い
「自分はもっとできると思っていたのに!」
「どうしてそんなことをするの!?」
「そんな態度をするなんてありえない!」
書き出してみると、忍耐力は色んな場面で必要になってきますよね。
対象は様々ですが、どの分野の仕事であっても自分を含め「誰かに対する怒りや不満」を持ってしまうことがあります。
その感情とどう付き合っていくか、そもそもなぜそのような感情を抱いてしまうのか。
忍耐力を育てるためには、そんな疑問を整理しておくと良いかもしれませんね。
「忍耐力」を育てるポイント
日本語教師の「忍耐力」の身につけ方は、以下の3つを意識してみることをおすすめします。
- 最終目標にフォーカスする
- 自分のイライラポイントを知っておく
- 体調管理を忘れずに
それぞれ順に見ていきましょう。
1.最終目標にフォーカスする
まずは、最終的な目標を忘れないことが重要です。
「我慢できない人」の多くが、目の前で起きた出来事に一喜一憂し、そもそもの目的を忘れてしまいがち。
我慢できないような状況を目の前にしても、最終目標をしっかり持っていると「自分はこんなことに怒っている/つらくなっている場合じゃない!」と気持ちを切り替えることができます。
2.自分のイライラポイントを知っておく
また、イライラポイントを知るのも効果的です。
怒りや苦しみの感情が生まれるきっかけは人それぞれ。ですが、振り返ってみると「私はいつもこんなとき、我慢できずにいるな」というポイントがあるはずです。
それを自分で知っておくだけで、我慢できる可能性がぐっと増えますよ。
3.体調管理を忘れずに
「普段は忍耐強い方なのに、急に些細なことで我慢できなくなる・・・」と感じている方は、体調によって感情が左右されていることはありませんか?
私は特に、早朝や空腹時にイライラしやすい傾向があります。
他にも、寝不足やストレス、病気等の健康状態など様々な要因が。
「疲れているな」と思ったら、早めの対処をオススメします。それだけでも、自分の感情をコントロールでき、良好な人間関係を築くことができますよ。