-日本語教師の資格取得を目指す方へ-
公認日本語教師(国家資格)の進捗、日本語教師養成講座の比較、日本語教育能力検定の対策等、日本語教師として活躍するために必要な情報を発信しています。

【2020年最新版】「KEC日本語学院」おすすめポイントと口コミ

SHARE

【2020年最新版】「KEC日本語学院」おすすめポイントと口コミ

日本語教師を「養成講座の420時間修了」で目指す方向けのスクール比較シリーズ第2弾。
今回はKEC日本語学院です。
首都圏では有名なスクールのひとつですが、どんな特徴や評判があるのか気になるところ。
実際の口コミもまとめてみたので参考にしてみて下さいね。

KECのここがオススメ!

  • 少人数で学びたい!
  • 実践力を強化したい
  • 東京・大阪・京都・兵庫に通える

前回のヒューマンアカデミーの特徴では「大人数で学ぶ、生徒間での刺激が多いこと」をメリットとして書きました。

しかし、少人数でしっかり学びたいという人も多いはず。人数が少ないことで自分の演習時間や増えたり落ち着いて学習できるという利点もありますよね。

また校舎は6校のみなので、各校舎の場所もチェックしておきたいポイントです。

コース内容や特徴

講座は全4コース。その他に、資格取得済の方に向けた単独受講もあります。

こちらは検定対策の時間数の長さでコースを選ぶことができ、シンプルなのが選びやすくて良いですよね。

(1) 420時間+90時間検定対策コース 692,230円
(2) 420時間+60時間検定対策コース 660,660円
(3) 420時間+30時間検定対策コース 629,200円
(4) 420時間コース 566,830円

もっと詳しく知りたい方は公式HPをご覧ください。

http://www.jpns.kec.ne.jp/index.html

一般的な養成講座では、1人の受講生が演習・実習を体験できる回数は数回程度です。しかしKECでは、現場で通用する実践力養成には最低50回以上の演習・実習が必須と考えているのだとか。

少人数でしっかり実力をつけたい方にはオススメですね。

KECの口コミ

続いては先程のおすすめポイントを実際の声で見ていきましょう。

良い評判

自分はもともと緊張するタイプなので、大勢の人前に出るだけでだめでした。そのためKECの授業では演習、実習を通じてそれを克服したいという気持ちがありました。そこで逃げずにしっかり取り組もうと思い、毎回の授業の発表に力を入れ、頑張りました。
最初の方は緊張して言葉に詰まってしまうこともありましたが、先生や同期のあたたかい励ましのおかげで、修了する頃には授業が止まってしまうことや、慌てることはほとんどなくなり大きな自信につながりました

KECの授業では、語学や日本語教育の歴史など様々な角度から学べたことが良かったです。実際に教師役となり模擬授業を行う実践演習では、始めは失敗ばかりでした。しかし、回数を重ねていくと自分なりに工夫出来るようになり人前で話すことにも慣れます。そのおかげで自信を持って授業を行えるようになりました。知識だけでなく、知識と実践力の両方を養えるのが良かったです。

口コミを見ている中で、圧倒的に多かったのが「演習・実習」についてのコメントでした。実技に力を入れていることは間違いないようですね。

イマイチ・悪い評判

授業内容や講師の方は良かったのですが、演習の多い学校のため大変でした。人によっては寝る時間を削って演習に臨む人もいて、自分自身も両立がかなり大変でした。実力をつけたい方や時間に余裕のある方はいいですが、反対に単に出来るだけ早く資格が取りたい方であれば、演習の少ない学校をすすめます。

「50回の演習」というのは嘘ではありませんが(正確には30数回だったかと思います)、5分ほどの「導入」をひたすら繰り返すことが大半でした。一度実際の授業を行うとわかるのですが、5分の導入は「掴み」のようなもので、その後に「文型提示」「ドリル」「演習」「活動」などと呼ばれる本格的なレッスンが控えています。つまり、導入だけ完璧にできるようになっても授業にはならないということです。私は「導入さえできれば何とかなる」と思い込んでいたので、採用面接を渡り歩いて現実を知らされました。

KECを選んだのは、豊富な実践演習があり勉強もしやすく時間も十分にあると知人に勧められたからでした。
しかし、実際に受講を始めてみるとしっくりこないところが多々ありました。
本当にこのスクールで学んでいていいのかしばらく考えましたが、やはり最後まで不安は拭えず。結局、修了後に他の学校で学び直しました。HPや知人の話とは違い、教師の熱意が感じられないこと、授業での説明がわかりづらいというのが一番気がかりだったことです。
演習の多さは、資格を取りたいだけの方には大変なようです。また、「50回の演習」に関しては賛否が分かれそうです。
同様に授業の質に関しても意見が分かれるようですね。自分に合うスクールかどうかは一度話を聞いてみたいところです。

まとめ

実践力を鍛えることが特徴のKECでしたが、それが自分にとってメリットかデメリットか考える必要がありそうです。口コミにもあったように、授業前の準備が大変なため「絶対に日本語教師になる。時間も十分に確保できる」という方には良いですが、「とにかくまずは資格を取りたい」という方は、途中で挫折してしまわない努力が必要ですね。

また教師の質や説明、クラスの雰囲気などは実際に体験してみないとわからないことも多いかと思います。
特に、熱心さや説明のわかりやすさは感じ方も人それぞれですし・・・。

私自身も自分に合ったスクールを見つけ、後悔のない学習環境を整えたいなと思います。