外国人労働者の雇用が増えることが予想される今、介護の現場ではどのような課題を持っているのでしょうか。
また、介護現場の日本人は外国人と働くことをどう感じているのかも気になるところです。
実際に外国人を受け入れている介護現場の声を調べてみました。
介護の現場の声
「日本人と外国人が一緒に働く」「外国人が日本人の介護をする」
グローバルな環境での働き方に対して、介護の現場では様々な声がありました。
ポジティブな意見
介護の現場に、外国人が増えてます。不安に思う方が多いみたいですが、結構しっかり仕事される方が多い。ややカタコトの日本語ですが、コミュニケーションが取れない方とはまだ出会ったことありません。#介護 #外国人
— 中田宏樹 (@BOZU_PT) March 8, 2018
最近では、コンビニや飲食店にも外国人労働者が増えていますよね。私が海外生活を終えて日本に戻ってきたときも、同じことを感じました。
日本人は几帳面で丁寧と言われるだけあって、外国人の仕事の丁寧さや気配りなども気になるところですが、ポジティブな意見もありましたね。
ネガティブな意見
【質問紹介】特養勤務の介護員です。私の施設では、去年から外国人の介護員を採用しました。ですが、彼らは日本語は話せますが、利用者(高齢者)と話を合わせることができないし、危機管理ができない、見ていないとこ… https://t.co/UtGLt7mo9C#介護#外国人
— JobQuery – 仕事に関する質問サイト (@jobquery18) January 24, 2019
一方で、やはりコミュニケーションに問題があると感じている日本人もいました。
日本語能力というよりも、話す内容や危機管理などが気になるようですね。
確かに、日本はよく言えば規則正しい、言い方を変えればルールが厳しいといった他国との違いはあるかもしれません。
「文化の違いと言えばそれまで」と寛容になっても良いのでは?と思う反面、利用者からの不満が出たり、ケガにつながるなど危険性が高いレベルでは困ってしまうのも理解できますね。
外国人労働者の様子
外国人と働く介護職の方々にも様々な意見がありました。
では、日本で働く技能実習生たちは、職場や日本での生活についてどう感じているのでしょうか。
当施設の外国人職員(男性、30歳前)、子供は3人。日々成長する子供達の良きパパだが、段々生活費が厳しくなってきていると言う。
正社員だけどまだ無資格なので、資格を取ったらどれくらい昇給するだろうかと、色んな職員に相談していた。
(介護現場で働く方のTwitter より)
こちらでは、低賃金を心配する声が上がっています。
正社員で働いている方でも、家族を養うとなると十分とは言えない給料と言えそうですね。
お金よりも大事なものがある
って外国人の介護士だったかが言い捨てて帰っていったのを思い出した。
日本人でいる事って実はあまり幸せじゃないのかもしれませんね。
— 大家の上野さん@1000室管理 (@blueshall1) April 7, 2019
「家族の生活のために日本で働く」
そう考えて日本に来た技能実習生の中には、日本での暮らしに馴染めない人もいるのかもしれません。
また、いくら母国より賃金が高いとは言え、日本人の働き方や待遇に疑問を感じる可能性もあります。外国人にとっては、日本人の働き方が理解できないこともあるでしょう。
今後に向けた展望・課題など
賛否両論あった介護現場での外国人雇用ですが、将来的には外国人労働者が増えることになるでしょう。
「日本では今後どのように技能実習生たちをサポートしていくべき?」
「外国人だからこそ、能力を発揮できることがあるのでは?」
そんな技能実習生たちとともに働く介護職の方や、介護職に従事する外国人をサポートする方々の意見を集めました。
技能実習生への心のケアが必要!
今日は明確な目標がある介護士のみを限定としたお話し会でした(๑¯ω¯๑)介護士、外国人留学生の心のケアから福祉の充実を目指す、ぶぅたの会会長ぶぅたさん(@buu03ta12 )
介護士の美容から華やかで豊かな福祉を担う、ビューティ介護士のAさん(まだ匿名)
( くらげマン 介護士の介護士さん Twitter より)
「日本で働いて良かった」
「介護の仕事が好き」
そんな外国人が増えることを願い、積極的に外国人の心のケアに取り組む方々がいました。人と接する仕事は、介護に関わるその人自身の心が整っていることが大切と言えるのかもしれません。
外国人の持っているスキルを活かす!
外国人介護士の出来ないところばかり批判する人いるけれど、逆に外国人だから出来ることを可能性として模索した方がよっぽど楽しいと思ってる。
例えば、月に一回元気な高齢者集めて英会話教室やるとか。
そんなスキル持った人間がいるって羨ましくて仕方ないのだけれど。
— 中林 正太 〜誰もが活躍できる仕組みを〜 (@S_Nakabayashi) June 25, 2019
「日本語ができない」「日本の文化を理解していない」
このような外国人が「できないこと」ではなく、「できること」に注目してみては?という提案もありました。
「ネイティブな英語」「異国の話を聞かせてあげる」
日本人介護士にはできないことを、外国人にしてもらう。日本人ができることを外国人に教えてあげる。
助け合いの精神で、よりよい介護の現場を作ることもできるはずですよね。
日本語教育のフォローが不可欠!
現状の日本の人口動態では外国人介護士の受け入れは必須。
当施設でもEPAベトナム人介護士を受け入れているが語学力を除けばケアの質はとても高い。
語学力向上の為職員が時間外に日本語教育のフォローをしなくてはならず、行政には日本語教育の補助を充実させてほしい。 https://t.co/yROXD6WlKo— 大塚 小百合@特養施設長 (@sayuriohorai) June 29, 2019
とはいえ、現場だけでは技能実習生の受け入れや育成に十分な時間を割けないこともあります。
語学に対するフォロー体制や日本語を学ぶ場の提供、外部講師を呼ぶなど様々な取り組みができるような仕組みが必要となってくるでしょう。
今後、日本語教師の働く場が増えることはもちろん、多様な機関で働くことが予想されます。どんな環境でも働けるよう、日本語を教えるスキル以外にも様々なスキルを身に付けておきたいですね。