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日本語ボランティアはどんな活動をするの? 

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日本語ボランティアはどんな活動をするの? 

日本語教師の資格取得を目指している方には、「過去に日本語ボランティアをしていた」もしくは「ボランティアを通して社会貢献をしたい」という方も多いのではないでしょうか。

ボランティアと聞くと手軽に始められるイメージが強いですが、実際にどういった活動をするのか記事にまとめてみました。

日本語ボランティアの概要

活動場所はどんなところ?

日本語を教えるボランティアは、以下のような場所で活動していることが多いです。

  • 国際交流センター
  • 地域の公民館、市民センター、市役所や区役所
  • 小学校等、放課後の時間を使用
  • 固定した場所はなく、オンラインやカフェ等学習者の希望に応じて

意外と身近な場所で開催されていることが多く、遠方に出向かずとも無理なく活動できるのもボランティアの良い点です。
またコロナ禍においてはオンライン上でのボランティアも増えてきました。たまに街中のカフェ等でも日本語を教えている光景も見かけますね。

活動ペースやレッスン形式は?

団体にもよりますが、週1回の1~2時間程度、マンツーマンレッスンのところが多いです。ボランティア登録者はできる限り毎週参加を求められることもあれば、ご自身のペースでの参加でOKという場合もあります。また学習者の参加が多い場合には複数名を同時に対応することもあります。

主婦の方は平日昼間、学生やビジネスパーソンの方は平日夜間や土日に教室が開催されている等、開催時間も要チェックです。

見学がOKな団体もあるので、ボランティア登録者や学習者はどんな人が多いのか、どういった方針で活動をしているのか等、見学をしてみるのもお勧めですよ。

学習者はどういった人たちが多い?

ボランティア教室に来る学習者は多種多様な目的を持った方たちが集まります。

  • 留学生:日本語学校にも通っているがもっと勉強をしたい!日本語学校で学んだことをボランティア教室で実践してみたい。
  • 技能実習生やビジネスパーソン:日本語力の向上、ビジネス日本語や専門用語を交えての学習。
  • 配偶者:日本での生活に慣れるため、小学校に通う子どものお便りを読めるようになる。

ボランティア教室に来る人たちは、「日本語スキルを高めたい」という理由が一番多いですが、他にも「日本人と交流がしたい、友達が作りたい」「外国人同士のコミュニティに入りたい」といった様々な人との交流の機会に期待している方も多いです。

ボランティアで教える日本語とは?

「ボランティアで求められる日本語」とはどういった内容?

ーそれは学習者のニーズによって変わることがほとんどです。

  • 学校の宿題も一緒に教えてほしい
  • 日本の文化やマナー、アニメ等 勉強以外のことも教えてほしい
  • 日本語のテキストを使用して、学校のような授業をしてほしい
  • JLPT(留学生が受ける日本語能力試験)の対策

団体によっては日本語のテキスト等の教材貸し出しがあるところもあれば、オリジナル教材が必要な場合もあります。

ボランティアで困った場合、どうすれば良い?

「初めてボランティアを行う」といった場合は、実際に教えられるのか、回答に困ったときはどうすれば良いのか等、不安もたくさんあることでしょう。団体によっては以下のような対応しているところもあります。

  • ボランティア活動者のためのスキルアップ講座やセミナーを定期的に実施
  • プロの講師が同教室にいるので、困ったときはアドバイスをもらう
  • 活動後にミーティングのようなものがあり、互いに情報共有を行う

セミナー等がある団体は初心者にとっても安心かもしれませんね。どの団体も長年活動をしている方もいるのでノウハウを教えてもらう機会もあることでしょう。

まとめ

比較的日本語教師資格は問われない団体が多いですが、なかには日本語教師資格を登録条件にしていることもあります。
資格は取得していなくとも良いですが、実際に学習者に日本語を教えるとなると一筋縄でいきません。間違った日本語や文法を教えるわけにもいかないですし、かと言って独学でプロ講師のように教えるのは難しい。

日本語教師養成講座では、ボランティアをしている方たちも自身の指導力向上のために通っている方が多くいます。学習者がつまづきやすいポイントや指導時のノウハウ、教材作成のポイント等、養成講座では幅広く学ぶことができます。

ボランティアを始めるときには、養成講座の受講も検討することもお勧めします。