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日本語教員が海外で働くメリット・デメリット

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日本語教員が海外で働くメリット・デメリット

日本語教師になるため日々勉強している私ですが、最近考えているのが「どこで働こう?」ということ。

周りにも日本語教師として働いている友人がたくさんいます。国内の日本人学校で働いている人、海外でボランティアとして教えている人など、場所は様々。

「せっかく教えるなら海外で!」と思う私ですが、もちろん不安もあります。
そこで、今回は「働く場所の選び方」について考えてみました。

海外で働くメリット

異文化に触れることができる

「日本語教師になりたい」と思っている方の中には、「海外の人と関わりたい」「日本以外の多様な価値観を知りたい」という方も多いはず。

私の場合、学生時代に初めてアフリカへ行ったことが日本語教師を目指すきっかけでした。また、国によって文化も様々ですよね。

その点、海外の魅力は「教える生徒たちと同じ環境に暮らし、お互いに理解を深めながら教育する」というところ。

これは、日本語を教えるだけではない、新しい価値かもしれません。

自身も「第二言語を学ぶ」

当たり前ですが、ほとんどの日本人が普段、日本語を使用しています。そのためイチから「日本語を学ぶ」という経験を生徒と同じようする、ということは出来ませんよね。

でも、やはり教師にとって学ぶ側の気持ちは理解したいもの。だったら自分も新しい言語を学んでみよう、ということです。

その経験が必ず今後の日本語教員の経験として活きるはず。私も以前、海外に2年ほど住んでいたのですが、最初はかなり苦戦しました。特に実際の生活となると、言語習得は大切です。

その苦労があってか、日本に帰国してから観光に来ている外国人に出会うと、かなり優しくなりました。相手の苦労・気持ちがわかることは重要だなと思います。

 

メリットまとめ
「自分も成長しながら日本語を教えたい人」にはピッタリ!

海外で働くデメリット

生活環境・言語・文化全てが違う

海外生活を経験された方なら痛いほどわかるかと思います。

(行く国にも寄りますが)海外へ行ってみると、ほとんどの確率で「日本は住みやすい!」と感じるのが一般的。長年「住み慣れた国」ですもんね。

また先程も書いた通り、言語は非常に重要です。例えば、日本語教育の盛んな国だと、中国(中国語)、ブラジル(ポルトガル語)、インドネシア(インドネシア語)など。オーストラリア・アメリカなど英語圏であれば、まだ少しハードルは低いですが(筆者はそれでも苦戦しましたよ!)、その他の言語となるとイチから勉強を始めなくてはいけません。

周りのサポートが少ない

「初めての日本語教師の仕事が海外」という方なら不安も多いかなと思うのが「先輩日本語教師が少ない」という点です。

420時間コースを修了していても、検定試験に合格していても「実際の現場」には不安がつきもの。日本語教師の仕事だけでなく、「始まってみないとわからないハプニング」はどこでもありますよね。

そんなとき、日本なら周りにたくさんの経験者がいて、すぐに相談もできます。でも、海外となるとそう多くないのですよね。「生活・言語も新しい環境、加えて周りのサポートも少ない」となると不安症な方には難しいかもしれません。

 

デメリットまとめ
まずは「教えることに集中したい!」という方には不向き?

まとめ

いかがでしたか?「海外で働く」と聞くと「かっこいい!」と憧れを抱く方もいれば、「知らない土地って大丈夫?」と不安になる方もいると思います。

自分に合った環境を決める一番のポイントは、「日本語を教える目的を再確認すること」です。

異文化経験はひとまず置いておいて「まずは教えることを極めたい」方はじっくり日本で教える経験を積むという選択もアリです。「生徒と一緒に成長しながらスキルアップしたい」方は、海外に飛び込んでみるのも良いですよね。目的も選択も人それぞれです。

皆さんのこれからの日本語教師ライフが楽しいものになるよう、私も情報発信していきたいと思います!