NHKのニュースでも取り上げられていた「主婦の日本語レッスン」。
育児中の女性や、子育てが一段落して仕事の復帰を考えている女性には魅力的な仕事かもしれません。
以前このサイトでもオンラインレッスンについて書かせて頂きましたが、ニュースでは実際に働いている主婦の方が特集されていましたね。
自分の好きな時間に家にいながら日本語を教えることができる。
しかも資格も必要ないそうです。
そこで今回は、無資格で日本語教師の在宅ワークを行うことの可能性について見ていきたいと思います。
手軽に始められる利点がある一方で、将来を考えると少し不安がある方もいるはず。仕事内容や将来性についても考えてみる必要がありそうですよね。
資格なしで出来る日本語教師って?
仕事内容・働き方
日本でオンラインで英語を勉強されている方は、イメージが湧きやすいかもしれません。
パソコンで自分と生徒をつなぐだけで、お互い自宅にいながら授業を行うことができる仕組みになっています。
仕事に必要なものはパソコンとインターネット環境のみ。
勤務時間も自由に設定することができます。
授業内容は生徒によって変わりますが、学校で正しい日本語を教えるというイメージよりも「生徒の会話の機会を増やすこと」を目的としているようです。
そのため、講義や文法の習得ではなく「フリートーク・テーマありトーク・シチュエーショントーク・悩みを聞く」など、普段から話している内容を外国人の方々と話していく仕事になります。
必要な資格は?
今回取り上げられていたJapaTalkでは、必要な資格はありません。
公式HPには、以下の記載がありました。
- 話が好きな方、外国語ができる方、ビジネス経験のある方、海外の方が好きな方
- 生徒の事を考えて、生徒の日本語会話上達をサポートできる方
- 日本語ネイティブの方
- 可能であれば長期的に講師を継続できる方
通常、学校等で日本語教師として教えるために必要な資格は以下の3つです。
- 日本語教師養成講座420時間コース修了者
- 日本語教育検定試験合格者
- 大学日本語教育課程、主・副専攻修了者
他のオンラインスクールでは、その他英語の資格や経験が必要な場合もあります。詳しくはこちらの記事も参考にしてみて下さいね。
資格無しで始めることのメリット・デメリット
メリット
- 教師としての実力を試せる
- 専門知識なしで外国人と交流できる
- 「話し相手」を求めている生徒もいる
在宅ワークをする教師側としては、どこかに所属することなく仕事を始められることはメリットになると思います。
特に国内外問わずボランティアの経験はあるけど、「まだ養成講座を修了していない」「検定試験にも合格していない」いう方には向いている仕事かもしれません。
また、意外だったのは生徒も専門家ではない講師を求めているケースがあるということ。
難しいことや正しい日本語を話すだけでなく、異文化コミュニケーションとしてオンライン講座を位置づけている外国人の方もいるようです。
「外国人との交流ができる」という面では無資格で採用してもらえるため、間口も広く講師も取り組みやすいのが特徴と言えるでしょう。
デメリット
- 低賃金のため本業には不向き
- 教師と名乗って良いのか?という不安
- 日本語教師として活躍するには不十分
一方で、やはり収入面では苦しいところです。講師が稼げる金額は時給1,000円にも満たないため、いくら生徒数が多くても本業として続けていける教師の方はいないはずです。
また今後「本格的に日本語教師として教壇に立ちたい」と考えている方には、ここで経験を積むことはできません。
このような取り組みは、実際に地域のボランティアや団体が行っているケースもあります。
「自分は無資格で本当にお金をもらってもいいのかな?」と思われる方もいるようですね。
まとめ
いかがでしたか?
在宅ワークは働きやすい一方で、専門知識の習得やスキル向上、今後に活かせるかどうかという点では難しいこともありそうです。
「まずは日本語教師の面白さや大変さを体験してみたい」「外国人と楽しく交流してみたい」そんな方にはオススメできるお仕事かもしれませんね。
一方で「本格的に日本語教師の仕事を続けていきたい」「ひとつの仕事で安定した収入を得たい」と考えられている方には不向きな働き方でしょう。
まずは自分に合った養成講座に通ってみる・日本語教育能力検定試験に挑戦してみるなどして、資格取得の道を目指すのが、近道かもしれませんね。